先日、あるアニメーション番組の中で、子供たちにクイズを出していた。
そのクイズとは
「次のモノのうち、一つだけ違うものはどれ?」
というものであった。
小さな子供たちが10名位いるなかで、先生役のお姉さんが出題をしていた。
4歳くらいの男の子が、目をキラキラさせながら、すぐさま手を挙げて答えた。
「懐中電灯、だって懐中電灯だけ光るから・・・」
なるほど、そう来たか。確かにこの4つのモノのうち、懐中電灯だけが光る。いいじゃないか。
しかし、先生役のお姉さんは、その男の子の答えを否定はしなかったものの、その答えはそろばんであり、それだけが電池を使用しないからだと少し困りながら説明をしていた。
私は、懐中電灯でもいいじゃないか、と思う。
この問題を大人が考えると、大概の人は「そろばん、電池を使わないから」と答えると思う。私も最初そう考えた。しかし子供の発想は自由で無限である。どんな答えであれ、それが説明できるのならよいと思う。一方的に模範的な画一的な考え方を押し付けるのではなく、子供たちの自由なイマジネーションを伸ばすために、まずは大人が自由な発想をし、そしてそれを認め合う事が必要なんじゃないかなと思う。多様性を尊重する土壌は、そんなところから生まれて来るのだと思う。
ひねくれている私は、この問題の別の答えを考えてみた。
答はリモコン、理由はリモコンだけは単体では用をなさない。