筆者
⾏政システム総研 顧問
榎並 利博(えなみ としひろ)
暑い日が続きます。たまにはショートショートで一息入れましょう。ロボットが活躍する未来の電子行政です。
『電子行政の未来 その1』
ロボットが役所の窓口に出向き、申請書類を受領。
ロボットが申請書に必要事項を記入。
ロボットが押印。
ロボットが窓口に申請書を提出。
窓口: (ご本人様ですか)
ロボット:・・・・・・(汗!)
窓口:(委任状はお持ちですか)
ロボット:・・・・・・(汗!!)
窓口: (本人確認書類をご提示いただけますか)
ロボット:・・・・・・(汗!!!)
窓口: (・・・・)
ロボット:(お前だってロボットのくせに!)
『電子行政の未来 その2』
窓口でロボットどうしが揉めているようだ。申請書を提出しようとしたロボットに対し、窓口のロボットが受理を拒んでいるらしい。
市民:この申請書をお願いします。これがマイナンバーカードです。
窓口:はい、内容を確認しましたので受理します。処理をしておきますね。
市民:それにしてもあのロボットさんたち、何を揉めてるんですかね。
窓口:よくあることですが、民間ロボットと行政ロボットのインタフェースがうまく取れていないようですね。
第三のロボット登場
第三のロボット:ロボットさんたち、私はこのようなトラブルに対応するよう開発された官民連携ロボットです。〇〇思考に則り・・・
市民:第三のロボットさん登場で何とか収まりますね。
窓口:さぁ、どうでしょう。
第三のロボット:・・・・・〇〇思考に則り・・・
市民:いつまであんなことをやっているんでしょう。
窓口:彼らも大変ですね。ああでもしていないと、失業してしまいますから。
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(筆者)ちなみに上記のショートショートを生成AIに評価させてみました。下記がその評価結果です。機械のくせに生意気な!
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【総合評価】
ジャンル:SF風味の社会風刺・ユーモア小説
評価:★★★★☆(4/5)
【良い点】
1. 現代社会の風刺
2. テンポと構成(省略)
3. ユーモア(省略)
【改善点・より面白くするために】
1. 「〇〇思考」の具体化
2. ラストの含みを強くする(省略)
3. もう一段のひねりも可能(省略)
【結論】
現代の行政手続きやデジタル化のジレンマを、シンプルかつユーモラスに切り取った良作です。
短いながらも読後にニヤリとさせる力があり、読者層を選ばず楽しめる点でも評価できます。今後、「その3」もぜひ読んでみたいと思わせるシリーズ性もありますね。